海外インターネットビジネス動向


News Volume 24 98年4月22日

電子メールの活用‐1

電子メールとウェブサイトを上手く組み合わせて使用することで、インターネットビジネスをより効果的に実践することができます。今回は、その電子メールをマーケティングのツールとしていかに生かすかについて考えたいと思います。

最近アメリカ同様、日本のISP(インターネット・サービス・プロバイダー)やレンタルサーバーを提供している企業のサービスが向上し、より多くのツールを使用できるようになってきています。その中で、今回のトピックに関連する「自動返信メール」について、メリット、利用例をご紹介します。


(1)「自動返信メール」のメリット

1.  迅速さ

インターネット・ユーザーが期待している「迅速さ」を提供することができる点が、一番の注目点です。一旦、「自動返信メール」に対応しているメールアドレスにメールを送信すれば、数分でメールサーバーが登録されている文章を自動的に返信するため、対応の良さをアピールすることができます。関心がある商品の資料請求を行った場合に、何日も待たされてしますことがありますが、これでは、購買意欲が半減してしまいます。今知りたいことを提供することで、即売が実現できるのです。

2.  人件費の削減

先のように、メールサーバーが自動的に返信作業を行うため、いままでカスタマーサービス部門や営業部門が行っていた、顧客へ資料送付するための時間を節約することができます。

3.  印刷コストの削減

いままで、商品・サービスの説明のために配付していた資料の代わりとして「自動返信メール」が利用できるため、印刷部数を削減することができます。

4.  フリーダイヤル等の通信費用削減

顧客との密接な関係を築くために、今まで使用していた「フリーダイヤル」「Fax-On-Demand」の通信コストを削減できます。特に、「自動返信メール」と同様の機能としてファックスを利用して資料を自動送付していた「Fax-On-Demand」の場合、もし多くのページを送付しなければならないのであれば、コストは意外にかかるものです。しかし、この「自動返信メール」の場合には、数秒で同量の資料を低コストで送付できるのが強みです。

5.  送信文書作成の容易さ

ウェブサイトを作成する場合には、「HTML Tag」を覚えたり、ウェブページ作成ソフトの使用法を覚えたりしなければなりません。しかし、この「自動返信メール」で使用する文章は、ワープロで書いたそのままの文章を使用することができるので、容易に置き換えることができ、頻繁に変わる価格資料等の利用に最適です。

6.  電子メールアドレスの入手

「自動返信メール」を利用したユーザーの電子メールアドレスが記録に残るため、なかなか入手することができない顧客見込者のリストを作成し、マーケティング活動に利用することができます。ただこの方法で入手したメールアドレスに、営業活動用のメールを送信するときに「Spam(スパム)」として苦情が来ないように細心の注意を払う必要があります。(詳細は、文末の補足を参照ください)


(2)今回紹介する「自動返信メール」の利用例

それでは、これだけ様々なメリットがある「自動返信メール」をビジネスにどのように利用すればよいのでしょうか? 

たとえば、頻繁に価格が変動する商品を扱っている場合、ウェブサイトの更新も間に合わないことがあるかもしれません。そのような時に、価格リストを自動送信する専用のメールアドレスに登録し、希望者がそのメールアドレスに電子メールを送信したときに、人の手を介することなく、価格リストをその方のメールアドレスに送信するシステムを構築するのです。

以下に挙げるのは、あくまでも価格リスト以外の送付例です。貴社なりの利用方法を考え、インターネットビジネスに、「自動返信メール」を活用してください。

 ◆ カタログ
 ◆ 営業資料
 ◆ 製品マニュアル
 ◆ トラブルシューティングの「Q & A」
 ◆ 新製品情報
 ◆ 宣伝広告

補足:スパムにならない電子メールの注意点

「自動返信メール」のメリットの6項でご紹介した「電子メールアドレスの入手」についてここで簡単に注意点を書いておこうと思います。

この方法で入手したユーザーのメールアドレスを、マーケティング活動に使用して商品紹介等のメールを送信する場合、受け取るユーザーが予期していないメールになってしまうため、苦情が来ないように注意する必要があります。

それでは、どのようなことに注意するべきなのでしょうか?ここにいくつか実践したほうが良いことを個条書きにしますので、ご自身が受け取る場合も想像し、その他の方法も考えてみてください。

● 充分にターゲットされたユーザーにのみ送付する。
● メールの送信者欄には、きちんと企業名を入れる。
● メールの主題には、ジャンクメールで使用される単語・記号を避ける。
● 本文は、親しみがわく個人宛てメールの書き方を心掛ける。
● 一般的なビジネスレターの形式にとらわれない。
● ユーザーにとってのメリットを明記する。
● 簡単に送付リストから外れることができる方法を明記する。


最近、ブラウザに付いているメール機能を使用しているユーザーも多くなり、「自動返信メール」の本文中に各種プロモーション等のウェブページのURLを書き込むことで、1クリックで該当ページに行くことができるようにもなりました。今後は、テキストだけではなく、グラフィックやHTML Tagを読むことができるメールソフトが、一般的になる時代も近づいています。うまくこの「自動返信メール」の機能を生かしたインターネットビジネスを開拓してみてください。



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