海外インターネットビジネス動向


News Volume 21 98年3月11日

ローカリゼーション(現地化)‐1

前回は、具体的な「海外向けサイト作成の注意点」について紹介しましたが、今回はさらに海外市場をターゲットにしたマーケティング戦略を考慮したインターネットビジネスの展開の仕方について考えてみたいと思います。

前回ご紹介した「通貨換算」「サイズ表示」「住所の書き込み」等は、つまりその対象としている地域に住む人々がより購入しやすくなるように、ウェブサイトをカスタマイズするための注意事項でした。これを一言でいうと、いかに「ローカリゼーション」を行えるかが、多言語サイトを作成するうえでのポイントになるということです。今回はさらに、その「ローカリゼーション」を強化するために考慮すべき点と方法について解説しましょう。


(1)「ローカリゼーション」の方法

1.  インターネット使用環境の把握

英語圏のインターネット・ユーザー数ばかりではなく、ヨーロッパ・アジア諸国のユーザー数の増加にともない、それぞれの国によりインターネットを使用できるインフラや、もっとも流通しているコンピュータ・モデム等の仕様が多彩になってきています。そのため、その環境に合わせたサイト作りが必要になるのです。

たとえば、アメリカでは市内通話料金が通話時間にかかわらず一律なため、多くのユーザーはインターネットにつないだままコンピュータを使用し、必要に応じてブラウズをしています。このような環境であれば、日本のユーザーに比べてサイトのダウンロード時間に対する関心が低くなり、凝ったデザインのサイトを作ることも可能になるでしょう。逆に、中国では多くのコンピュータプロセッサがインテルの486系を使用しているため、よりテキストを増やしたサイト構成を考慮しなければなりません。このように、貴社の対象とする国・地域のインターネット使用環境を十分に考慮したサイトのデザインを行ってください。

2.  商品・サービスの品揃え

対象としているマーケットにより、売れる商品・サービスは違ってきます。すでに、ホームページ作成以前にそのマーケットでの商品販売の経験があれば、どのような品揃えを貴社サイトで行えば良いのか、ある程度の予測を立てることは可能でしょう。しかし、初めてその市場向けにホームページを作成して販売を開始するのであれば、顧客ニーズや購買パターンを把握するための、テストサイト作りが必要になります。そのために、異なる顧客層向けの品揃えを行い、顧客ニーズや購買パターンの違いを調査してください。

3.  商品・サービスの検索機能

2項のようなテストサイトの段階が進むと、商品・サービス数が充実してくるため、サイトに「検索機能」を付け、より「ローカリゼーション」を施すことができるようになります。たとえば、アメリカでは「Zip Code(郵便番号)」で地域区分することができるため、そのコードを入力することで、ユーザーの希望する地域内の情報を提供することができます。今回は、この例を下記の「ローカリゼーション」の事例でご紹介します。

4.  他メディアとのパートナーシップ

自社商品・サービスの品揃えを増やすことや検索機能などを盛り込むことで、より地域性をホームページに施すばかりではなく、その地域内の他メディアとのパートナーシップを行うことでも、「ローカリゼーション」の達成を効果的に行うことができます。たとえば、ローカルテレビとの提携により、お互いの視聴率とアクセス数アップを可能にします。テレビ番組の中で、貴社が選んだ今週のウェブサイトを紹介するコーナーを作り、そこで紹介した内容を貴社サイトでも紹介するページを作れば、インターネットに関心がある人を新たにその番組の視聴者にすることができるうえに、貴社サイトの宣伝を費用をかけることなくできるのです。

5.  ローカル情報リンク集

ホームページならではの特徴を生かして、「リンク集」を作成することも「ローカリゼーション」強化に役立ちます。ターゲットとしている人が関心があるホームページ情報をコンパクトにまとめ、定期的に更新することで、その地域に根差した企業のイメージを作り上げることができます。地域型企業として、ターゲット層に認知されれば、顧客の信頼度が上がり、口コミで商品・サービスの紹介をしてもらえるようになります。この種の購買パターンの確立が、長期に渡る安定した販売を可能にします。


(2)今回紹介する「ローカリゼーション」の事例

MovieLink:
http://web18.movielink.com/?

(映画情報、上映館等の情報提供サイト)

● サブジェクト毎の検索

このサイトは、上映館、映画タイトル、俳優、ジャンル、上映時間の五つのサブジェクトの検索を、自分の住んでいる地域の都市名を選択するか、「Zip Code」を入力することで「ローカリゼーション」した結果として表示します。これは、映画というジャンルを検索するときに、ユーザーがどのように分類された情報を欲しいのかをきちんと把握し、そのニーズを満たす機能をサイトに盛り込んでいるのです。顧客がどのような分類を欲しているのかを把握することにより、この「ローカリゼーション」の方法はさまざまなサイトに応用することができます。


世界に向けてホームページから簡単に情報発信することができるようになり、より企業のグローバル化が叫ばれていますが、市場が広がれば広がっただけ競合する企業も増えてきます。その多くの企業と競合し、勝ち残っていくためにはグローバル化とローカリゼーションをいかに上手く組み合わせていくかがポイントになります。今回ご紹介したように、対象地域の方を十分に理解したインターネットビジネスを実践することで、その勝ち残り企業があなたの会社になるのです。



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