スマートフォンユーザーの購買行動
20代の女性を中心に、
スマートフォンで商品を購入する人たちが増えています。
20代の女性なので、
ファッション関連の商品が、
スマートフォンで良く買われているという調査結果を
以前にもご紹介したことがありますが、
年代別のスマートフォンの利用状況を調べてみると、
50代・60代になると、
スマートフォンで商品を買うことが
より難しくなっているようです。
このことが、今回ご紹介する調査結果でも明らかになりました。
スマートフォンの「電話」「メール」機能は、
どの年代でもほとんど差がなく使われています。
ところが、「ゲーム」「音楽」「買い物」「SNS」の機能は、
明らかに年代格差があるというのです。
「ゲーム」「音楽」「SNS」に関しては、
50代・60代では、
もともと利用する人が少ないのかもしれませんが、
「買い物」に関しては、
バブル世代が今後有望なターゲット層になる
という調査結果もあるので、
スマートフォンに限った特徴だと思います。
今回の調査で、
スマートフォンで商品を買ったことがない理由を尋ねたところ、
53.8%のスマートフォンユーザーが、
「商品の画像が見にくいから」ということを、
一番の理由に挙げています。
どの世代でも、スマートフォンの画面が小さく、
商品画像が見にくいと感じているのですが、
50代・60代になれば、
視力が悪くなり、
このことを余計に感じるはずです。
また、2番目に挙げられていた理由は、
「商品を探しにくい/比較しにくいから」でした。
パソコンであれば、
大きな画面で商品を探したり、
比較したりすることができますが、
スマートフォンの画面が小さいことを考慮して、
ネットショップ側も
商品を比較する機能や
レコメンデーション機能を
導入していないケースが多いので、
どうしても商品が探しにくい、
商品を比較しにくいということになっています。
商品をネット販売している企業では今後、
スマートフォンでも商品を買いやすい
携帯サイトを作っていくのか、
スマートフォンからパソコンに誘導し、
パソコンで商品を買ってもらう仕組みを作っていくのか、
このようなアプローチが必要になってくるでしょう。
スマートフォンの技術が発達すれば、
さまざまな機能を使って、
スマートフォンでも買いやすくなるでしょう。
複数の情報端末を使い分けるユーザーが増えれば、
スマートフォンで見込み客を獲得し、
パソコンで購入してもらう流れを作りやすくなるでしょう。
今後の情報機器の発達状況や
消費者のネット利用状況に敏感になり、
少し先の将来を予測しながら、
ネット販売の強化を進めていく。
このような視点で、
ネット販売戦略の見直しを定期的に行なうことをお薦めします。
次のステップのネット販売戦略の立案。
私たちと一緒に行なってみませんか?
自分たちだけでは気づかなかった、
新しい視点で販売戦略を検討することは、
変化の激しい現在、とても大切なことです。